少し喋りたい人も、沢山喋りたい人も
十七文字に心を込めれば
あなたはもう心の開放された詩人です。
おしろいの花暮れ路地暮れパリー祭
菖蒲あや
(句集「路地」より)
「素郎さん、上手く言ってやろうなどと思わず自分の言葉で詠むんですよ。」
あや先生の思い出の言葉
俳句Saloon(1月)
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写真ー弘法寺(千葉市川)
寒紅や会ふ約束は午後六時 相模原・いずみ
四肢のばし大つごもりの湯あみかな
待合室背(せな)に日の射す四日かな 
寒雷の一閃時化の日本海  東京・宜友
門松やバーベル積める相撲部屋
相撲部屋多き深川福まゐり
寒紅をさりげなく拭くティーカップ 東京・茶々
杉戸絵の象の目笑ふ冬ぬくし
進退を賭ける力士や息白し
今時はマンガ流行読初め 東京・郁子
寒紅の色誉めらるる佳き日かな
買初めのフランスパンの香り抱き
寒紅を引いて二十歳の三面鏡 川崎・和奘
母宛ての父の恋文冬菫
豊満な○の一筆初硯
北国の女寒紅引く仕草 広島・茂樹
新年会前置き長くなりにけり
町内会済ませ一同年酒酌む
松納ひと時季語とたはむれぬ 東京・美智子
ありたけの蒲団干されし五日かな    
大川を望む蕉翁冬ぬくし
冬籠時々つまむおせんべい 東京・久美子
寒紅とマニキュア薄く炭手前           
買初めの満足抱へ銀座線        
煌々と寝室照らす望の月 松戸・よし子
落雷に思わず見上ぐ明けの空
霊園の墓に華やぐ彼岸花
「西日本大水害」
天無情豪雨のあとのこの暑さ 松戸・あいか
夕闇に白の際立つカサブランカ
クワガタの音立て歩く飼育箱
地震被害ラインで質す梅雨晴間  松戸・久子
走る子の距離日々に伸ぶ雲の峰
砺波野弁丸出し郷土の夏料理
むらさきの槿落花や帰り道 柏・洋子
カロミオベン流るる医院涼新た
海の日や山河穏やか日の光
 終活のいろいろ子らと桃を食ふ
飛騨一ノ宮にて
童像寒風曝す高山寺 飛騨・孝人
武射神事寒気を裂きて邪気祓ふ
一礼や白き襷の弓初め
振袖を返す姿や花菖蒲
「奈良岩水寺」
紫陽花の藍あい藍の古刹かな 大阪・露天
「京都山崎にて」
名水を杓に一口涼みけり
世界的猛暑の日なり昼寝せむ 素郎
区切りよき時に筆措きビール酌む
安房なれや海女夜泳ぎの火涼し
CoffeeBreak
いささか加齢を感じる年頃になった。と言えば格好いいが、肉体的には膝痛が高じ杖の離せない日々となった。
元気者の女房も最近は私同様膝痛に悩まされ、シップをする状態である。まだ杖は突かないが、夫婦杖を突いて歩いているのは
絵にもならないとは思っても、そんなことが許されないピンチになるかもしれない。加齢への道もどうぞお手柔らかくと祈るのみだが
どこまで神様、仏様が聞いてくれるか・・この年まで好き勝手に生きてきた私である、今更泣き言を言ってもおれない。
第三句集「航跡」(春嶺叢書152集)を出しました。(出版元ーふらんす堂)
はぐれたる蜻蛉一匹吾と往く
平成3年初出の句から平成26年までの400句が収録されています。
御所望の方はメールください。お送りします。(頒布価格2,200円+消費税)
句集「航跡」より各季一句抄出
たらちねの胸にゐる夢朝寝かな
目に百花耳に百鼓の川開き
十六夜や母子をつなぐ糸電話
地震傷のまだ癒えぬまま雪閉ざす
俳句てふ楽しさ繋ぎ去年今年
   「ポケットに俳句と木の実そして夢    素郎」
句集「ポケットに俳句」文庫本サイズの小さな句集です。
http://www.dd.em-net.ne.jp/%7Eohno21/img020.jpg,http://www.dd.em-net.ne.jp/%7Eohno21/img0211.jpg
写真左ー表紙と裏表紙。写真右ー冬の部の見開き。カットも素郎です。
句集「ポケットに俳句」より各季一句抄出
地震跡の瓦礫を分けて雛納む
ダンディは老いてもダンディ夏帽子
月今宵テネシーワルツでワイン酌む
野に在りてこその生き甲斐冬すみれ
所望の方はメールでご連絡ください。 句帳手に自在に行くが我が恵方
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私が学ぶ俳誌「春嶺」(発行所・東京)と「雲雀」(発行所・宝塚)の見本誌があります。両誌ともに50年を超える誌歴です。
「春嶺」は「旧陳に執せず、新奇に偏せず」の「中道俳句」を唱えた岸風三樓氏の創刊であり、
「雲雀」は松山に発し品川柳之氏の創刊で親子三代にわたり継承され、二代目良夜氏の「右脳俳句」(東京発行所)、
三代目純胡氏の医俳一体の「癒しの俳句」(宝塚発行所)と既存俳壇には属せず独自の路線を行く異色の俳誌です。
ご希望の方はお申し出下さい。お送りします。(見本誌無料。)
両誌とも月刊誌ー一冊1000円・年間購読12000円(投稿可)